障がい者福祉の仕事を検討するなら

障害者に関する福祉の仕事に興味がある場合、最も利用者に近い場所でサポートできるのが障害者支援施設です。主な仕事内容は、常時介護の必要がある障がい者が対象の施設で、利用者が自分らしく日常生活が送れるよう、また社会経済活動への参加を促進させるためのサービスを提供すること。障害の種類や重さによって施設のタイプも異なり、例えばリハビリや社会生活に適応できるよう訓練を行っていく障害者更生施設や、授産活動を通じて働く意欲や技術を身につけていく障害者授産施設、また24時間介護が必要な利用者のために介護や治療、リハビリなどが行われる生活施設などに分けられます。

ちなみに、障害者支援施設の基本的な1日のスケジュールは、まず朝の起床介助から始まります。口腔ケアやバイタルチェック、入浴介助、レクリエーション、整容介助や就寝介助までの間に朝昼晩の食事介助、排せつ介助などを実施。利用者の就寝後も、見回りや必要に応じて体位変換、排せつ介助、オムツ交換などの業務があり、隙間時間にデスクワークや活動計画を立てていきます。そして、場合によって浴室やトイレ掃除などの雑務を行うケースもあります。仕事内容は高齢者施設とよく似ていますが、高い介護スキルやコミュニケーション能力、幅広い知識が求められる現場です。また、中には健常者として生活してきた人が突然障害者となり、大きな不安や葛藤を抱えている人も。利用者全員を一括りにせず、個人個人に寄り添ってサポートしていきたいと気持ちも必要な仕事なのです。